マスターズへの切符!アジアパシフィックアマチュア選手権の魅力

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アジアパシフィックアマチュアゴルフ選手権とは?

名前の通り、アジアのアマチュアゴルファーNo.1を決めるトーナメントです。

この大会の優勝者には翌年のマスターズ出場権が与えられるという、アマチュア選手にとって夢のような特典があります。

2010年、当時東北福祉大学の学生だった松山英樹選手がこの大会で優勝し、翌年のマスターズへの切符を手にしました。

さらに2011年には2年連続での優勝を果たし、再びマスターズの舞台を踏んでいます。

その後も2018年の金谷拓実選手、2021年の中島啓太選手など、現在第一線で活躍するプロゴルファーたちが、この大会でその実力を証明してきました。

2024年は日本での開催だったのですが、2024年10月3日から6日にかけて地味に(失礼)行われていました。

会場は「太平洋クラブ御殿場コース」

「太平洋クラブ御殿場コース」はプロの大会も開催される名門コースです。

コース紹介|太平洋クラブ

日本からは2023年の日本アマチュアゴルフ選手権の優勝者である、早稲田大学の中野麟太朗選手を始め、10人の選手が出場しました。

情報が少ない

主催のアジア太平洋ゴルフ連盟のホームページは全て英語表記。

APGC

観戦情報も直前まで不明確でしたが、日本ゴルフ協会に問い合わせたところ、なんと無料で観戦可能とのこと。

ギャラリー駐車場も仮設トイレも完備され、観戦環境も整っていました。

こういう情報、事前に公開して欲しかった・・・

日本の期待、中野麟太朗選手の奮闘

以前から応援している、早稲田大学3年生の中野麟太朗選手。

3日目の時点で首位に立っていましたが、残念ながら3位で終了。

最終9ホールで追い上げてきた中野麟太朗選手の強さを目の前で見ることができました。

最終18番ホールで2オンしてきた時は鳥肌が立ちました。

劇的な優勝劇、ウェニー・ディン選手

優勝を果たした中国のウェニー・ディン選手は、最終18番ホールでグリーンを大きく外したものの、見事なアプローチショットでパーをセーブ。

あのアプローチの上手さ、アマチュアじゃありません。

プロだって難しかったと思います。

優勝が決まった瞬間、キャディのお父さんが本人よりも喜んでいて、ウェニー選手に抱きつこうとしたら避けられてシュンとしていたのがなかなか面白かった(失礼)です。

日本のゴルフ場に感激する選手達

一般のギャラリーはほとんどいませんでしたが、多くの参加選手がギャラリーとして観戦していました。

私の近くにレバノンの名前が入ったウェアで観戦している方(おそらく選手?)がいたのですが、ゴルフ場の写真を撮りまくり、とても感動している様子でした。

恐らく15歳前後?彼の目がキラキラしていて、レバノンからはるばる日本に来てゴルフができるなんて、すごくいい経験だったのではないでしょうか。

レバノンと言えば、イスラエルとの紛争が激化しているとニュースで見るぐらいで、まさかそんなところから選手が来日しているとは思いませんでした。

どうやらレバノンには1ヵ所だけゴルフ場があるようです。

アジアアマ最年長はなんと66歳! 国内情勢悪化でレバノンから多難の来日「来ること自体が大変だった」 – ゴルフ総合サイト ALBA Net

世界のゴルフが見える

キャディさんを帯同させず、太平洋御殿場コースのハウスキャディさんについてもらう選手もたくさんいました。

外国人選手には言葉が通じずなかなか大変だったと思います。

それでも笑顔でキャディさんとバーディーを喜んだり、迷子になってキャディさん達に捜索される選手がいたりと、ドタバタしている光景も微笑ましかったです。

素晴らしい大会だったにも関わらず天気が悪く、ギャラリーもほとんどいなかったのが残念。

コース内に仮設トイレはありましたが、売店はありません。(クラブハウスの横で軽食のみ販売)

アジアパシフィックアマチュアゴルフ選手権は毎年開催されており、開催地は持ち回りとなっているため、日本で開催されるのは数年後になりそうですが、次回はもう少し盛り上がるといいなと期待しています。

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