はじめに
「ゴルフを始めてみたいけど、左利きだから不安…」
そんな風に思っている方、意外と多いのではないでしょうか?
実は私の周りには左利きのゴルファーが多く、みんなそれぞれに工夫しながらゴルフを楽しんでいます。
今回は、左利きの方がゴルフを始める際に知っておきたい現実と、私なりのアドバイスをお伝えしたいと思います。
左利きゴルファーが直面する3つの現実
左利きの「レフティ」はゴルファー全体の数%と言われており、圧倒的に少数派です。
そのため、以下のような現実に直面することになります。
1. ゴルフクラブの種類が圧倒的に少ない
これは左利きゴルファーにとって最大の悩みかもしれません。
ゴルフショップに行けば一目瞭然ですが、右利き用のクラブに比べて左利き用(レフティ)の選択肢は本当に限られています。
最新モデルでも「右利き用のみ」という場合が多く、お気に入りのメーカーやモデルがあっても、左利き用がリリースされるまで何ヶ月も待つ、なんてことも珍しくありません。
ただし例外もあります。
PINGゴルフはほとんどのクラブで左打ち用を用意しているなど、左利きゴルファーに配慮したメーカーも存在します。
CLUB PING│ピンゴルフ オフィシャルサイト2. 試打クラブが少なすぎる問題
「百聞は一見にしかず」ならぬ「百見は一打にしかず」
クラブ選びにおいて試打は欠かせませんが、左利き用の試打クラブを置いているお店は驚くほど少ないのが現状です。
右利きの方が当たり前のように複数のクラブを試打して比較検討している横で、左利きの人は
「えーっと、レフティの試打クラブありますか?」
と恐る恐る店員さんに尋ねなければなりません。
3. 練習場での左打ち打席の少なさ
練習場に行っても、左打ち可能な打席は右端の数打席のみ、というところがほとんど。
混雑時には左打ち打席が埋まっていて練習できない、なんてこともしばしばです。
これからゴルフを始める左利きの人へ
これからゴルフを始める左利きの方には、最初から右利き用のクラブで練習することをオススメします。
私の周りでも左利きだけど、ゴルフは右打ちという人、結構多いです。
私と一緒にゴルフを始めた先輩もそうでした。
先輩曰く「最初から右打ちで教わっていたから、そんなに気にならなかった」とのこと。
左利きの人は器用なのか、柔軟性があるのか・・・そこは謎です。
右利きでプレーするメリット
- クラブの選択肢が無限大
最新モデルも中古クラブも思う存分選べます - 試打し放題
どこのお店でも気軽に試打できます - 練習場所に困らない
どの打席でも練習可能です
ゴルフは他のスポーツと違って、両手を使う競技です。
利き手の優位性がそれほど大きくないため、最初から右利きで覚えてしまうのも一つの賢い選択だと思います。
実際、プロゴルフ界でも興味深い例があります。
メジャー6勝を誇る名プレーヤー、フィル・ミケルソン選手は実は右利きなのに左打ちでプレーしています。
一方で、ゴルフ史上最も偉大な選手の一人であるタイガー・ウッズは左利きでありながら右利き用のクラブを使用しています。
このように、利き手とは逆でプレーしていても世界最高レベルで活躍できるということは、ゴルフにおいて利き手の制約がいかに小さいかを物語っています。
さらに面白いことに、プロゴルファーの中には通常のショットは右打ちだけれど、アプローチやパターだけは左打ちという選手もいます。
このように、ゴルフでは状況に応じて打ち方を使い分けることも可能なのです。
左利きと右利きでは全てが逆
レフティの人は右利きのゴルファーと比べて、基本的なことが完全に逆になります:
- ゴルフクラブを振る方向:右利きが左から右へ振るのに対し、レフティは右から左へ振ります
- グローブを付ける方:右利きが左手に付けるのに対し、レフティーは右手に付けます
- スライス・フックの呼び方:これが特に混乱しやすいポイントです
- 右利きゴルファー:右に曲がる→スライス、左に曲がる→フック
- 左利き(レフティー):右に曲がる→フック、左に曲がる→スライス
これらの違いは、レッスンを受ける時や他のゴルファーとアドバイスを交換する際に混乱の元になることがあります。
まとめ〜左利きでもゴルフは楽しめる〜
確かに左利きのゴルファーには様々な制約があります。
でも、それを乗り越えてゴルフを楽しんでいる仲間がたくさんいるのも事実です。
私の周りにはレフティが多いと最初にお話ししましたが、みんな
「大変だけど、ゴルフは最高に楽しい!」
と口を揃えて言います。
これからゴルフを始めようと考えている左利きの方、右利きでのプレーも含めて検討してみてください。
どちらを選んでも、ゴルフの楽しさに変わりはありません。
左利きでも右利きでも、一番大切なのは「ゴルフを楽しむ気持ち」
制約があるからこそ生まれる工夫や仲間との絆も、ゴルフの魅力の一つかもしれません。