日本女子プロゴルフのメジャー大会
2024年9月26日から29日にかけて開催された「日本女子オープンゴルフ選手権競技」を観戦してきました。

開催場所は茨城県坂東市にある「大利根カントリークラブ」です。
大利根カントリークラブ竹田麗央選手の圧倒的な飛距離
私は初日の9月26日に観戦に行きました。
一度見てみたかったのが竹田麗央(りお)選手です。
古江彩佳選手とパリオリンピックで4位に入賞した2022年、2023年連続賞金女王の山下美夢有選手と同じ組でした。
竹田麗央選手のドライバーショットが圧巻!
大利根カントリークラブでプレーする友人も
「女性でドライバーであそこまで飛ばす人は初めて見た」
と驚くほどの圧倒的飛距離でした。
また、竹田選手はプレーのテンポの良さにも驚かされました。
素振りからアドレス、ショットまでの一連の動作が迷いなく、無駄のない素早さ。
プレーに迷いがない姿が印象的でした。
(ちなみに、今回優勝したのは竹田麗央選手)
山下美夢有選手の正確無比なプレースタイル
一方、山下美夢有選手はドライバーの飛距離では竹田選手に50ヤード以上引き離されるものの、2打目で確実にグリーンを狙っていく戦略的なプレーが光ります。
正確性の高いショットと、距離のあるパットを確実に決める技術は、さすが2年連続賞金女王の実力。
ギャラリーの声にも動じることなくプレーに集中する姿勢からは、トッププレーヤーとしての風格が感じられました。
進化した入場システム:電子チケットの導入
ギャラリーとして観戦するには入場券が必要です。
従来の紙チケットから電子チケットに変更されており、スマートフォンでの受け取りがスムーズでした。
日本女子オープン本選 | 観戦案内・TV放映 | 日本女子オープンゴルフ選手権競技 | JGA 日本ゴルフ協会ギャラリー駐車場の駐車券も電子チケットで購入する必要があります。
ゴルフ場の駐車場はギャラリーは利用できないので注意が必要です。
駐車場のご利用について|第57回日本女子オープンゴルフ選手権クレジットカード決済で購入するとQRコードが発行され、駐車場で係員に提示します。
ギャラリー駐車場から大利根カントリークラブまでは無料の送迎バスが運行していますが、ある程度の人数が集まってから出発するため、時間に余裕を持った行動が必須です。
駐車券は当日販売がなく、現金支払いにも対応していないので、事前の準備が欠かせません。
女性に嬉しい改善点:快適になったトイレ環境
今回特に改善されていて嬉しかったのは女性トイレの充実です。
ゴルフ場のトイレは選手専用となっており、ギャラリーはコース内に設置された仮設トイレを利用することになります。
以前のゴルフ観戦では女性トイレが少なく大行列ができることが多かったのですが、今回は設置数も多く、清潔で使いやすかったです。
他の会場でもこのような女性トイレの改善が広がることを強く望みます。
写真・動画撮影が可能に!SNS時代に対応
今大会では、スマートフォンの無音アプリでの撮影が許可されるようになりました。
以前訪れた時は撮影が禁止されていたので、この変更は非常に嬉しいポイントです。ただし、一部のギャラリーの方がプレー中に音が鳴ってしまうトラブルも発生していました。
ギャラリーには年配の方も多く、スマホ操作に不慣れな方もいらっしゃるようです。スポンサー企業が観戦専用の無音カメラアプリを開発し、入場口で操作案内をするといった工夫があればいいのになと思いました。
課題:通信環境の改善が必要
大利根カントリークラブを頻繁に利用する友人によると、通常このコースではスマホの持ち込みが禁止されているとのこと。
プレー時にはロッカーにスマホを預けるそうです。
おそらくこの影響なのか、コース内の通信環境が非常に悪く、LINEのメッセージ送信すらままならない状況でした。
ギャラリープラザの売店では、PayPayが利用可能とされていましたが、通信環境の悪さから決済画面が表示されないトラブルが頻発し、店員さんも対応に苦慮していました。
キャリアによっても状況が異なり、ソフトバンクはほぼ使用不可、docomoは何とか使える程度でした。
さらに、スコア速報アプリも見られず、現地にいるのにギャラリープラザのNHK中継でスコアを確認するという皮肉な状況も。
通信環境の改善は今後の大きな課題となりそうです。
JGAの今後の改善に期待
一人でも多くの女子ゴルフファンを増やせるよう、主催のJGA(日本ゴルフ協会)のさらなる改善に期待します。
SNSは若い職員の方(と勝手に推測していますが)が頻繁に更新してくださっているので、若年層のファン獲得にも期待が持てます。
名門ゴルフ場で日本最高峰の女子プロの大会が観戦できるのに、今回の最終日も入場者が1万人に満たなかったことは残念。
中高年男性だけでなく、幅広い年齢層や女性にも楽しんでもらえるイベントになるよう、さらなる工夫が必要ではないでしょうか。
次回はより多くの方と一緒に、トッププロの素晴らしいプレーを観戦できることを願っています。
オジサン(失礼)だけに楽しませるの、もったいない!